TECHNOLOGY

注意喚起溝工

概 要 アスファルト舗装、舗設時に設置する低コスト・高機能なランブルストリップス。
路外逸脱・居眠り防止に効果があります。
特 徴
  • 振動と音によりドライバーに危険を知らせます
  • マカダムローラーに鋼製型枠を溝間隔に合わせ取り付けるだけ
    ※ローラーの機種によっては取り付けられない事があります。
  • 安価かつ無駄な交通規制を必要としません
  • ローラーの自重により型枠を押し込むため、舗装体に悪い影響がありません
  • すでに多くの施工実績があります。

注意喚起ローラー・鋼製型枠取付姿図

用 途 アスファルト舗装道路で、表層の磨耗路面の補修や流動わだち掘れのような機能的に破損している場合の補修工法。

マカダムローラー脱着式注意喚起溝用鋼製型枠施工要領

1.本体マカダムローラーの構造

駆動輪の幅=550mm 鉄輪と本体の隙間が3cm以上有り、スクレーパが取り外せ、鋼製型枠の引っかかり部(鉄輪のへこみ)が15mm以上有ること。以上の構造の機械に限る。酒井R-2推奨

2.マカダムローラーの回送、鋼製型枠の取付・取り外し

鋼製型枠の取付・取り外しは当日の舗装箇所直前直後で行って下さい、舗設箇所から離れる場合でも10m以内で行って下さい(ボルト破損の恐れがあるため、その場合路面損傷防止の板を敷いて下さい)。取付脱着は全本数10分以内で出来るため、走行しながら作業できます。回送時は鋼製型枠をはずした状態で必ずお願いします。

3.事前準備品

  • 2KW発電機、ベビーサンダー各1台マジック、曲尺(定規になる物、スケール)
  • 肩掛け式噴霧器1基、水補充用ポリ缶1~2ヶ、ラチェット19mm 2個
  • 路面損傷防止用板又はコンパネ数枚、監視員用ホイッスル1個

4.取付方法

  • 本施工前日までに、確認・練習のため仮取り付けを実施して下さい。
  • 駆動輪の大きさにも依るが、通常15本で足ります、駆動輪の円周から溝間隔を計算し駆動輪外側にマジックで印を付けて下さい。その点に合わせ接地面に曲尺などを用い、直角になるようマジックで線を引いて下さい。
  • 取付に際してはマカダムローラー運転手別に2名で、両側から同時にラチェットを用い締め付けを行って下さい。
  • 駆動輪外側に鉄錆、塗料などが付着していると、鋼製型枠が収まらない場合が有ります。その場合、ベビーサンダーを用い削り取って下さい。

5.施工方法

  • 注意喚起ローラーの走行速度はアスファルトフイニッシャーの速度と同程度で行って下さい。速度が遅いほど溝が確実に残ります。
  • 転圧順番は、(1)AF敷均し直後、(2)一次転圧2回(1往復)後、(3)一次転圧終了後、が考えられる。混合物の温度低下によって溝の入り具合が大きく異なることから、施工時期の外気温を考慮し(2)を基本に考え、現場状況を見て(1)~(3)の間で決定して下さい。
  • 夏期の施工時期で前記(3)の方法を実施する場合、鋼製型枠が混合物を蹴上げ、骨材が飛散する場合がある、その対処策として注意喚起ローラの後にもう1~2回鉄輪ローラーで押さえて下さい。
  • 合材待ちなど、注意喚起ローラーが停止すると鉄輪表面が乾き、混合物がローラーに付着し剥離を起こす原因になります。その為、専属の監視員を配置し肩掛け式噴霧器で散水し前進して下さい(ローラーのバックはしないで下さい)。
  • 注意喚起ローラーのガイドを舗装端にする場合は、番線等を用い運転手の見えやすい位置に取り付けて下さい。基準とする舗装端・構造物がない場合はポイントロープなどで、墨打ちを行って下さい。

6.その他

  • 新設工事における橋梁等の片折れ部縮小路肩では、施工できない場合があります。
  • 当社では現在(平成20年12月現在)新設暫定型に対応するため、2セット保有しています。
  • 連絡先
    地崎道路株式会社 北海道支店
    TEL 011-231-2701 担当 営業部