環境事業 ENVIRONMENT BUSINESS

地崎道路は、低炭素社会を実現するためバイオレメディエーションによる油汚染土壌浄化事業に積極的に取り組んでいます。




地球環境にやさしい油汚染浄化技術
バイオレメディエーションとは、土壌に元来生息するバクテリア(分解微生物)が持っている化学物質を分解する能力を利用し、土壌や地下水の有害物質を分解し、環境の修復をはかる技術です。従来の工法(機械、化学薬品、焼却など)に比べて、環境への負荷が少なく、汚染の原因である油分を水や二酸化炭素などに分解して自然に還元するため、環境に配慮したサスティナブルな方法としてお客様より高い評価をいただいています。
油漏洩調査業務
油の漏洩した範囲や深さなどの調査を行います
環境省の油汚染対策ガイドライン-鉱油類を含む土壌に起因する油臭・油膜問題への土地所有者等による対応の考え方-に基づき、油(灯油・軽油・ガソリン・重油・機械油など)の漏洩した範囲について、簡易ガス調査と簡易ボーリング調査等で、平面と深度を確認して汚染範囲を特定します。
また汚染された土壌のサンプリングを行い、検査機関にてTPH試験も合わせて行います。
広範囲な場合や、深度が深い場合、また地盤が固い場合には機械ボーリングで調査を行うこともあります。
この調査で調べた漏洩状況と土質、また建物等の状態などを考慮した上で浄化対策のご提案をいたします。
油漏洩対策工事業務
調査で得たデータに基づき漏洩状況に応じた浄化工事をおこないます
当社の土壌浄化技術 ― バイオハコス工法 ― の特長
地崎道路の土壌浄化技術は、4つの工法がありそれらを総称してバイオハコス工法といいます。
●バイオファーミング工法
●バイオパイル工法
●バイオベンディング工法(土壌)
●バイオベンディング工法(地下水)
米国の天然バクテリア製剤配合メーカーであるBioGreenPlanet社のバクリンHC(炭化水素系分解微生物)及びOILSPONGE LLC社の製剤、高い吸着・非再浸出性能を有し且つ有効な土質改良効果のある油吸着剤「OILSPONGE GOLD+」(オイルスポンジゴールド+)、生分解性油除去のユニバーサルクリーナー「OILSPONGE UC+」(油とりクリーナー)を使用し、水分・栄養素・エアーを注入、攪拌作業を行い、土質に含まれた油分を水と二酸化炭素に分解する自然循環型の油汚染土壌浄化工法です。

浄化コストの比較
バイオハコス工法は、土地の形状、汚染の状況により異なりますが、例えば土壌入れ替え方式などと比較して浄化に若干の時間がかかるものの、概してコストは60~70%で済みます。

環境省「油汚染対策ガイドライン」に準拠した土壌浄化技術
バイオレメディエーションによる土壌浄化方式は、油汚染によってその地域の住民に影響を及ぼす事態が発生した場合、その調査方法や浄化対策について環境省から示された「油汚染対策ガイドライン」においても、最も注目される浄化対策の一つとして位置づけられています。
バイオレメディエーションは油分を2~3ヶ月程で、しかも環境に悪影響を及ぼすことなく分解除去する極めて有効な方法として、原位置での油汚染土壌や操業中の工場敷地、建物下の油汚染土壌への適用など様々な状況で対応が可能です。
土壌汚染対策法(平成15年制定)
ベンゼンなど特定有害物質を取り扱う事業所等を閉鎖し、土地の形質変更を行うような場合には、土地所有者に汚染調査を義務付け、また万一汚染が見つかった場合には修復を義務付けるようになりました。ベンゼン以外の鉱物油については指定物質から除外されています。
油汚染対策ガイドライン(平成18年3月告示)
ガソリンスタンドの地下タンクや燃料タンクなどからガソリンや重油が漏れ出し土壌を汚染したり、地下水に汚染が広がるなどして住民に影響を及ぼす事態が発生した場合の調査手法や浄化対策が示されています。ガイドラインでは、汚染原因者等が自主的に浄化に取り組む際の考え方について述べられています。もし地表や井戸水で「油膜や油臭」が発見された場合には、土地所有者らが汚染の範囲の確認など状況を把握した上で、土地の利用目的に応じて浄化対策を採ることが必要になる。
ガイドラインの特徴
油汚染などの結果として、地表や井戸水などの「油膜と油臭」というような人が感覚的に把握できる生活環境への影響を取り除くための対策を主眼としています。なお、ガイドラインではあくまでも石油系など鉱油起因の油膜、油臭を対象としているため、その確認のために特定の分析が必要となる場合があります。
油漏洩対土浄化処分業務
油汚染浄化センター(北海道苫小牧市字美沢157番2)
平成27年5月に産業廃棄物及び特別管理産業廃棄物処理業の許可を取得し、同許可を取得した北海道初の油汚染土壌の中間処理施設として、平成27年6月3日に開業しました。
北海道では、平成26年1月からバイオレメディエーションで油汚染土を浄化する場合でも、その汚染土を現場から運び出す時点で産業廃棄物(含有油分の引火点が70℃以上)もしくは特別管理産業廃棄物(引火点が70℃未満)として扱われることとなりました。
センターで受け入れる土壌は、灯油、軽油、重油、廃油、ガソリンなどによる汚染土で、広さ約700㎡の敷地でバイオレメディエーションにより浄化されます。

経済産業省、環境省の適合確認取得
地崎道路の油汚染土壌浄化技術は、9社合同による「微生物によるバイオレメディエーション利用指針」に基づく適合確認申請を行い、人と環境への影響が少なく、確実かつ経済的に浄化を行うことが出来る技術として、平成23年(2011年)5月に経済産業省と環境省合同の適合確認を取得しています。
「適合確認証」(PDF:185KB)「バイオレメディエーション リーフレット」(PDF:2.32MB)
バイオ製剤輸入販売業務
油汚染浄化処理に使用するバイオ製剤
―環境にやさしい商品を取り揃えております―
当社微生物の特長と安全性
特長 | 当社が使用している微生物の特長は、特に油分解等に効率のよい微生物だけを集めて配合する調合技術とバイオ製剤を数年間の長期にわたり保存できる特殊な技術にあります。 |
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安全性 | 米国の微生物登録機関であるATCC(American Type Culture Collection)において安全性が確認されたBSL(Bio-Safety-Level)1の微生物のみを効果的に組み合わせて使用しています。日本では、国立感染症研究所におけるバイオセーフティーレベル1に相当します。 |
取扱製品
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オイルスポンジゴールドプラス(油吸着処理剤)
OIL SPONGE GOLD PLUS
原料はOrganic Materials Review Institute (OMRI)が許可した OMRI Listed®バーミキュライトが主成分で、その構造はアコーディオンのような形状で一度吸着した油はカプセル内に閉じ込められ外に染み出しません。万が一、河川等に流れ出た場合にもオイルスポンジに吸着した油は、水の中に浸出しないので二次汚染の心配はありません。吸着した油は、中に配合してある天然微生物が油を水と二酸化炭素に分解します。微生物の活動に必要な栄養素もブレンドされています。
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オイルスポンジ UC+(油とりクリーナー)
(環境にやさしい油除去剤・天然微生物含有)OIL SPONGE UNIVERSAL CLEANER PLUS
油が付着した土壌より油分を剥離し、中に配合してある微生物により油の分子を低分子化して微生物による分解速度を速める補助的役割もはたします。また、水面上に浮遊した油膜の分解も行います。
舗装面や床、玄関やウッドデッキ、インテリア、エクステリア、キッチンなどにも幅広く使え、希釈して使用するので経済的な万能クリーナーです。 -
バクリンHC(炭化水素系分解微生物製剤)※非売品
全て天然のクラス1微生物の相乗効果のある混合物で、コールタール、有機汚泥、ガソリン、軽油、フェノール系化合物などBTEX(ベンゼン・トルエン・エチルベンゼン・キシレン)などの炭化水素化合物を分解することができます。
地崎道路㈱はOILSPONGE製品の日本で唯一の正規輸入代理店です
OILSPONGEは外部に流出した有機物を洗浄・処理・処分するために設計された微生物(バイオ)をベースにした洗浄剤・脱脂材・吸着材の世界有数のメーカーです。
